「ジャパニーズウイスキー新定義」を見ながらウイスキーに関連した英語を学ぼう!

ウイスキー

2021年に入ってから、日本洋酒酒造組合が国産ウイスキー「ジャパニーズウイスキー」の定義を初めて決めたと話題になりましたね!2021年4月1日から運用されています。

「ジャパニーズウイスキーって日本って名乗ってるくらいだから日本で造られてるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。実際に私がお酒を飲み始めたころはそう思っていました。。。

しかし今までは海外で製造された輸入ウイスキーの原酒を国内で瓶詰した製品が「ジャパニーズウイスキー」を名乗り国内外で販売していたこともあります。ですので、国内で1からウイスキー造りを行わなくてもジャパニーズウイスキーと名乗ることができていたとのことです。

そして今回発表されたジャパニーズウイスキーの新たな定義は、組合の自主基準となり、違反しても罰則はないとのことですが、国際的な評価が高まる中でブランド価値の毀損を防ぐ狙いもあるそうです。

ということで、今回はジャパニーズウイスキーを名乗るための主な要点を

「日本洋酒酒造組合のウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を参考に、ウイスキーに関連する英単語を勉強していこうと思います!

ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準

こちらはジャパニーズウイスキーを名乗るための製法です。ここに出てくる単語がわかるようになれば、英語で書かれている「スコッチウイスキーの定義」なども読めるようになるかもしれませんね!

それでは行きましょう!!

Raw ingredients(原材料)

Raw ingredients must be limited to malted grains, other cereal grains, and
water extracted in Japan. Malted grains must always be used.(原材料は、麦芽、穀類、日本国内で採水された水に限ること。なお、麦芽は必ず使用しなければならない。)

limited to ~ : ~に限定される

extracted : 引き抜く、抜き出す、摘出する、引き出す

must always be ~ : 常に~しなければならない

原材料に麦芽、穀類を使用することは海外のウイスキーの定義と同じ部分ですが、水を国内で採水されたものに限るとなっている点が面白いなと思いました。

※ウイスキー造りでは麦芽を「糖化」させる工程があるのですが、その時に麦芽1トンに対して水は10~12トン使用します。すごい量ですね。

ちなみにですが、ウイスキーの原料となる大麦には「二条大麦」と「六条大麦」の品種があります。二条大麦はスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキーに使用されることが多く、六条大麦はアメリカンウイスキーやグレーンウイスキーに使用されることが多いです。それぞれの大麦の特徴によって使い分けてるんですね!

Production method(製法)

Production(製造)… Saccharification, fermentation, and distillation must be carried out at a distillery in Japan. Alcohol content at the time of distillation must be less than 95%.(糖化、発酵、蒸留は、日本国内の蒸留所で行うこと。なお、蒸留の際の留出時のアルコール分は 95 度未満とする。)

Saccharification : (デンプンの)糖化

fermentation : 発酵

distillation :蒸留

carried out :(計画などを)実行する

モルトウイスキーの場合はスコットランドではポットスチルという蒸留器を使用し、2回蒸留直後のアルコール度数は60%~70%の範囲に設定しているところが多いそうです。アルコール度数が高すぎると香り豊かなウイスキーが造れないため、香りの成分が残る範囲でアルコール度数を調整しています。

しかし、グレーンウイスキーを造るための「連続式蒸留機」という蒸留機を使用すると、90%以上アルコール度数のスピリッツを得ることができますが、あまりにも度数が高いとエタノール以外の香りの成分がほとんどなくなってしまうために、今回は95%と蒸留時のアルコール度数の上限を設けているのだと思います。

少し話がそれてしまいますが、グレーンウイスキーがモルトウイスキーよりも香りがおとなしいウイスキーの印象が強いのは上記のように、蒸留時のアルコール度数も関係しているそうです!

Aging(貯蔵)… The distilled product must be poured into wooden casks not exceeding a capacity of 700 liters and matured in Japan for a period of at least 3 years thereafter.(内容量 700 リットル以下の木製樽に詰め、当該詰めた日の翌日から起算して 3 年以上日本国内において貯蔵すること。)

pour into : 流し込む

※この文章では木製樽に液体を詰める(流し込む)といった表現の仕方になっています。

wooden : 木でできた、木製の

exceed : 上回る、超過する

※この文章では exceeding の前にnotがついているので、700ℓ「以下の」という表現になっています。

for a period of _years : _年間(にわたって)

thereafter : その後

最低熟成年数はスコッチウイスキーの定義と同じですね。最近ではアイラモルトで5年熟成などもオフィシャルからでてますよね。ボトラーズからは3年熟成なんてのも。アイラモルトの3年熟成を飲みましたが、かなり味わいにインパクトがあった記憶があります。

Bottling(瓶詰め)… Bottling must take place only in Japan, with alcoholic strength of at least 40% as of such time.(日本国内において容器詰めし、充填時のアルコール分は 40 度以上であること。)

Other(その他)… Plain caramel coloring can be used.(色調の微調整のためのカラメルの使用を認める。)

こちらもスコッチウイスキーの定義と一緒です。オフィシャルから発売されているものに関しては、見た目の均一化というのも重要なものになっているそうです。 バーボンウイスキーでは認められてなかったりするので、国によってこちらは使用できるかどうかバラバラです。そもそもバーボンだと熟成させる樽の関係で、できあがりの色が濃いのでカラメルを使用しなくても十分なのかもしれません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。新しくジャパニーズウイスキーの定義がつくられましたが、こうやってウイスキーについて知ると、さらに各蒸溜所のウイスキーについて知りたくなってきてしまいまね。

さっそく日本の大手蒸留所が出している商品に関してはホームページ上で、ジャパニーズウイスキーの定義に当てはまっている商品か、そうでないのかが書かれていたりするので見ても参考になるかと思います。

今回はジャパニーズウイスキーの定義について書きましたが、海外にも美味しいウイスキーがたくさんありますので、各国のウイスキーの定義についても書きたいなと思います!

コメント

タイトルとURLをコピーしました